寄稿「私が芸文短大からもらったもの」 千葉 靖子(2009年度卒業生)
2021.5.24更新
この度は、創立60周年おめでとうございます。還暦ですね。
私の芸文短大での思い出、ということですが…遥か昔過ぎて覚えていないので、私が芸文短大からもらったものをご紹介します。主に3つです。
まず一つは、夢への道すじです。
私はラジオパーソナリティやラジオ番組の制作をしたくて、在学中、編集や番組制作のノウハウ、アナウンス技術を学びました。スタジオを作ったり、学生ラジオの番組を制作して色んな方にインタビューしたり、必要能力を身につけることができました。特に編集技術に関しては、現在のラジオディレクターの仕事にも十分に活かせることができています。
ぜひ私を外部講師として雇っていただきたい。
二つ目は、仲間です。
芸文短大は、本当に素晴らしい出会いの場を与えてくれました。言葉通り、時に怒り合い、笑い合い、支え合い・・・そんなかけがえのない仲間と出会えました。同学年の仲間はもちろん、先輩方にもとても可愛がっていただき、今でも連絡をくださる方もいらっしゃいます。
そして三つ目は、個性です。
私にとって、芸文短大は個性を磨ける場所でした。当時の私は、ロリィタ服を着ていて、そのなりで授業にも出ていました。それを先生方は咎めることなく、私の個性として受け入れ育ててくださいました。先生方もだいぶ寛容ですね。
しかし、今私のいるメディア業界は、個性の塊の様な人たちばかりで、そこで10年以上働けているのも、学生時代に育てて頂いた「個性」あってこそだと感じます。
最後になりますが、芸文短大で過ごした日々は私にとって、キラキラした宝物のような2年間でした。それはこれからも変わらず、私の糧として思い出の中に生きていきます。
きっと私と同じようにキラキラの何かをもらった人がいるはずです。
その人の数だけキラキラを与えられる学校は、偉大ですね。まさに母。母校万歳。
百寿の際には、シンボルロードで盛大にお祝いしましょうね。
千葉(旧姓:吉野)靖子