寄稿「今でも続く縦の交流」吉村允良(2019年度卒業・専攻科造形専攻2年)
2022.3.7更新
短大の2年間の学生生活を思い返してみると、先輩・後輩との縦の繋がりが思い出として残っています。その中でも特に印象深かったエピソードをご紹介します。
美術科デザイン専攻プロダクトデザインコースでは、毎年夏休みにデザインキャンプが行われています。ここでは、短大1年生から専攻科2年生まで4学年が同じテーマでアイデアスケッチをします。目指すアイデア数は100案。1泊2日で行われ、寝る間を惜しんで徹夜でスケッチを続けたのは今となっては良い思い出です。深夜のアイデアスケッチはまさに体力、集中力との戦い。先輩や同級生が眠りに落ちる中、「負けられない!」と徹夜で頑張ったことを今でも鮮明に覚えています。このデザインキャンプは縦割りの5〜6人が同じテーブルでスケッチしますが、1年生の頃は上の3学年の柔軟な発想や何気ない会話の端々に意識の高さや自分とのレベルの差を強く実感したのを覚えています。1年後の2年次のデザインキャンプで後輩にそんな姿を見せられたかは定かではありませんが、95案まで達成し、受賞することができました。
次にご紹介するのが、秋に臼杵市で開催される竹宵です。竹の造形作品を10名ほどの有志のメンバーで作成し、現地での設営、運営、撤収を行います。自分は1年次に参加したので、上の3学年との交流が深まる良い機会となりました。
造形は先生と先輩方が設計していたので、作業的には竹をひたすら切断する作業が主だったんですが、4学年で協力しながら一つの作品を作り上げることで、グッと親しくなれたように感じています。
このようなイベントを通して、いつしか日常的に縦の交流が生まれ、進学や就職の際にはアドバイスをもらったりと、プライベートでも繋がりができました。もちろん今でも交流は続いています。
(写真)2018年 臼杵市竹宵の作業風景(左)・当日設営風景(右)・作品(下)
吉村 允良
2019年度美術科デザイン専攻(プロダクトデザイン)卒業
(現在専攻科造形専攻2年在学)