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Epistula Vol.78 コロナ下のウィーンフィル日本公演(2025年3月)

 2020年秋にゲルギエフ指揮でウィーンフィルが来日した。世の中は新型コロナで大騒ぎだった。サントリー主催でチャーター機での来日だった。ウィーンで団員全員に検査し、医師が帯同して福岡空港に到着し、空港で5時間の検査を経て北九州で最初の公演を行った。

 
北九州から大阪、大阪から東京は新幹線の車両を借り切って移動した。東京公演は毎日満席だった。私は検査陰性という結果を得てゲルギエフに会ったがホテルで空いているのはバーしかない。そこで毎日東京駅で焼肉弁当を買って、私のワインを飲みながら毎晩彼の部屋で一緒に食事した。

 最終日には午前2時に羽田からチャーター機が飛び立つことになっていた。ゲルギエフはコンサート後に団員に夕食をふるまい、苦労をねぎらった。その後彼は私たちと彼の部屋でワインを楽しみ、バーカウンターに並べられたワインの空瓶をビデオに写しながら全世界に放送した。「世界的なパンデミックの中でこのようなことをやってくれたのは、今回も日本だった」と。