ツーリズムおおいた事務局長が講義
2015.06.25
「大分の観光と文化」の授業では大分の観光振興に活躍するゲスト講師の講義を実施しています。大分の観光や文化についての基礎的な知識を身につけ、観光振興を主体的に考える態度を養う講義です。6月2日(火)には公益社団法人ツーリズムおおいた事務局長の荒川孝二さんにお越しいただきました。
荒川さんはまず、近年増加が目覚ましいアジアからの観光客の動向・推移について話しました。データを元に訪日外国人数が増えた年・減った年の理由や、宿泊者数で多い国を学生に答えさせるなどしました。学生はデータを読んで見えてくる外国人観光客の国の事情やチャーター便の影響力などの話に興味深く耳を傾けていました。
また、国や地域によって旅行目的が違うことについて「韓国の人々はアクティブ、台湾の人々にはサイクリングが人気、タイの人々は温泉より果物と花に興味があるのですよ」と動向を語りました。そしてツーリズムおおいたで要望に合うプランを考えて提供した実例を話しました。
これからの大分の観光について、看板などの多言語表示・フリーWi-Fi配備・商店街をまるごと免税店にすること・その国のカードが使えるようにすることなど、様々な課題と目標を上げました。県の観光振興に携わる若いスタッフが作ったPR動画も紹介しました。そして「一番大切なのはおもてなしです。これから先、色々なニーズやテーマが出てきます。眠っている資源を掘り起こしていかなくてはなりません」とますますの観光客増加への意欲を語りました。学生たちにとって、将来どのように観光振興に関わることが出来るのかを考える貴重な講義でした。