佐伯市立鶴岡小学校で地域巡回演奏会を開催しました

2016.09.24

 佐伯市立鶴岡小学校で9月12日(月)、地域巡回演奏会を開催しました。本学音楽科学生ら22名が全校児童、教員、地域住民ら約540名を前に、オペラハイライト、ピアノソロ・連弾、クラリネット独奏、弦楽五重奏、金管5重奏・女声合唱を披露しました。

 地域巡回演奏会は、県民の方々や小・中学生にクラシック音楽の素晴らしさを伝え、大学と県民の交流を深めるとともに、地域文化の向上に役立つことを目的として昭和61年から始まりました。

 演奏会はオペラハイライトからスタート。学生がオペラの内容を解説しながら、1曲ずつ披露しました。喜歌劇『こうもり』の“乾杯の歌”では、色とりどりのドレスを身にまとい歌う学生に「すごい。きれい。」と感嘆の声が上がりました。

 ピアノソロでは、『赤とんぼ』や『トルコ行進曲“ジャズ”』を、連弾では『おもちゃの交響曲』などを披露、児童たちは聴き入っていました。

 クラリネット独奏では『インマー・クライナー(=だんだん小さく)』を披露。楽器がだんだん小さくなっていく度に児童たちは興味津々で見入っていました。

 弦楽五重奏では、バイオリン☓2人・ビオラ・チェロ・コントラバスとそれぞれ演奏し、音や大きさを比較し、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を演奏いたしました。コントラバスの重低音で童謡「ぞうさん」を演奏した際には、児童たちから「おおっ!!ぞうさんだ~」との大きな声が上がりました。

 金管五重奏では、トランペット☓2人、トロンボーン☓2人、ホルンで、それぞれの楽器の特長を「汽車メドレー」で汽笛として披露。「となりのトトロ」など聞き慣れた曲が様々な金管楽器で演奏される中、児童たちも一緒に歌いながら楽しんでいました。

 女性合唱では、瀧廉太郎の「花」、「荒城の月」と、中田喜直の「夏の思い出」を披露。
最後に「みんなで歌いましょう」と呼びかけ、鶴岡小学校の校歌と、杉本竜一の「BELIEVE」を、オペラを披露した本学学生の指揮のもと、器楽アンサンブルによる伴奏で出演者全員と一緒に歌いました。

 最後に児童から「聴いたことのない音楽や、見たことのない楽器も知ることができ、とても楽しかったです。ありがとうございました。」とお礼の言葉をいただき、また、6年生の男の子からは「初めてオペラを見たので、オペラがとても印象に残った。すごいと思った。」と感想もいただきました。

 オペラで参加した学生は、「いつも演奏しているホールではなく体育館ということで声が響かずなかなか難しいところもありましたが、児童も喜んでくれて、とても楽しかったです。」と話し、学生にとってもいい経験になったようです。