地域ふれあいアート講座を野上小で開催
2015.10.25
本学学生と児童が美術を通して交流を図る「地域ふれあいアート講座」を10月20日(火)、九重町立野上小学校で開催しました。
「地域ふれあいアート講座」は、本学の地域貢献活動の一貫として、2005年から毎年、県内各地の小学校を中心に取り組んでいるもので、子どもたちに創作の喜びや楽しさを味わってもらい、造形美術に対する興味や子どもたちの持つ感性を引き出すことを目的に行っています。
今回は美術科美術専攻の学生28名が参加して「野上自慢かるた」作りを行いました。学生たちはコラージュなどの技法を児童に教え、かるた作りをサポートしました。下絵と句は児童たちがあらかじめ準備。当日、画用紙に下絵を写して、学生が持ってきた様々な素材を自由に貼り付けたり着色したりして、かるたの絵を完成させていきました。
「野上自慢かるた」は野上地区の良さを児童たちが句で「あ」から「わ」まで表現しています。「た」には「たこ焼きは 野上祇園だ おいしいな」(2年生)、「も」には「もみじがね 秋にはきれい 通学路」(4年生)など様々な句があります。完成したかるたを使い、11月15日(日)には九重文化センターでかるた大会を開くそうです。
学生から様々な絵画技法を習った児童たちは、ビーズやスパンコール、リボン、研磨されたガラス片、モール、折り紙、色セロハン、毛糸などのコラージュ素材を切ったり手でちぎったりして絵に貼り、ローラーやスポンジ、霧吹きを使って絵の具を塗りました。児童たちは「紙を重ねて型取りすると同時にたくさん素材ができることを教えてもらいました」「いつもと違う絵の描き方を知って、楽しかったです」などと感想を述べました。
また、学生と児童は給食の時間にはカレーを一緒に食べ、昼休みにはボール当てや一輪車競争、鬼ごっこなどをして、楽しいひとときを過ごしました。
この講座をまとめた3名の学生が一日を振り返りました。日野もなみさんは「小学校での講座は懐かしかったです。自分が小学生の頃に『絵は楽しい』って感じたことを思い出しました。今、芸術の道を突き進んでいる自分の原点に戻った気がしました。児童はかわいいし、本当に来て良かったです」、液野萌子さんは「手法や技術を教えると、児童たちの作品世界が様々に広がるのを目の当たりにして、彼らに無限の可能性を感じました。みんな個性的だと思いました」、新留紗智さんは「絵を描いている時の児童たちは自由で、自分のやりたいことをどんどんやっていくところが魅力的でした。まるで画伯のようでした。それと、全校児童が仲良しでいいなと思いました」と、それぞれ話しました。