辛島輝治先生によるピアノ特講を実施しました
2015.09.29
東京藝術大学名誉教授、本学講師の辛島輝治先生の集中講義、「ピアノ特講」が9月14日(月)から17日(木)にかけて、本学音楽棟小ホールでおこなわれました。ピアノコースの専攻科音楽専攻1、2年生及び短期大学音楽科2年生の学生、28名が「ピアノ特講」における公開レッスンを受講しました。
辛島輝治先生:プロフィール 東京藝術大学卒業後、1964年から67年ベルリン国立音楽大学にて研鑚を積む。田村宏、G.プッヘルトに師事。61年に第一生命ホールにてリサイタル・デビュー。以来、ソロ、各種室内楽、歌曲の伴奏等で活躍。68年から69年にかけてのシューベルト連続演奏会、2005年、06年のシューベルトアーベント。音楽的魅力を伝えた演奏は高く評価されている。また、作品の内奥にまで関わる誠実なアプローチ、ファンタジーに富んだ演奏は、多くの固定ファンを持っている。日本音楽コンクール、神奈川新聞音楽コンクール等、審査員。2004年、東京藝術大学教授を退官。06年、CD「シューベルトのピアノソナタ」、「シューベルトのピアノソナタⅡ」を、09年「シューベルトの即興曲ほか」をリリース。2011年デビュー50周年記念演奏会を行う。東京藝術大学名誉教授。 |
ピアノ特講を受講した学生のレポートです。
専攻科音楽専攻1年 藤田 祥
辛島先生の特講を受けるのは、今年で2回目でした。45分間という短い時間の中で私たちに丁寧にわかりやすくご指導してくださいました。どの曲を弾くにあたっても、必ず「自分の作りたい音楽のイメージをもつこと」。長調や短調等、「調性によってそれぞれのイメージを持つこと」。それには、「自分の奏でる音をいかによく耳で聴くこと」が大切であるか実感しました。技術的に弾きにくい箇所は、「どのようにすれば弾きやすくなるか考える」。つい指だけを先に動かしてしまいがちだが、「頭を使い、考えて弾くこと」が大切だと先生はおっしゃっていました。自分がレッスンを受けるだけでなく、人のレッスンを聴講し、客観的に音楽を聴くことで普段のレッスンで気づかなかったことや発見もあり、とても勉強になりました。今回の特講で学んだこと、感じたことを常に意識した練習を心がけたいです。また来年もぜひ辛島先生の特講を受けたいと思います。