国東中学校で地域巡回演奏会を開催しました

2015.09.14

 国東市立国東中学校で9月11日(金)、地域巡回演奏会を開催しました。本学音楽科学生ら45名が全校生徒、教員、地域住民ら約250名を前に、オペラハイライト・ピアノ・打楽器アンサンブル・ピアノ四重奏・金管5重奏・女声合唱を披露しました。

 地域巡回演奏会は県民の方々や小・中学生にクラシック音楽の素晴らしさを伝え、大学と県民の交流を深めるとともに、地域文化の向上に役立つことを目的として昭和61年から始まりました。

 演奏会は司会の学生が曲、言葉の意味をわかりやすく説明しながら進めました。最初のオペラハイライト・喜歌劇『こうもり』より“乾杯の歌”では、華やかなドレスと美しい歌声、また特徴的な歌詞に注目が集まりました。

 ピアノのソロでは国東中学校出身の小田弥生さん(音楽科2年)が幻想即興曲(ショパン)などを巧みに演奏。小田さんは「自分たちが専門としている音楽を演奏することで中学生になじみのないクラシックを少しでも知ってもらうことができたら嬉しいです」と語りました。また「卒業生として成長した姿を後輩に見てもらいたい」とも話しました。

 打楽器アンサンブルでは身近にあるバケツを楽器として活用。パワフルなリズムを刻み、素早いスティック使いも披露しました。ピアノ四重奏はドビュッシーの前奏曲集第2巻より「風変わりなラヴィーヌ将軍」をクラリネット、ファゴット、トランペット、ピアノで演奏。金管5重奏は「となりのトトロ」「小さな世界」を2つのトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバでジャズ風にアレンジするなど、楽しさを演出しました。女声合唱の組曲「海の詩」より内なる怪魚[シーラカンス]では様々な海の音を披露。中学生は真剣に聞き入っていました。

 最後は国東中学校の校歌をみんなで合唱しました。そして生徒たちからお礼の言葉と花束を頂きました。学生にとって音楽家として聴いてもらう楽しさや難しさなどを実感する場になりました。

 6月に国東中で教育実習を行ったピアノソロの小田さんは、演奏会後、教え子と再会しました。「とても緊張したけれど、皆さんの聴く態度がとても良かったので無事に終えることができました。拍手もありがとうございました」と挨拶をしました。教え子たちは「演奏会はすばらしかった」「良かった」「ドレスかわいい」などと感想を述べました。

 次回は9月18日(金)、佐賀県の玄海町で玄海町コンサートを開催します。