高崎山でニホンザルの行動観察実習

2015.06.10

 

 5月23日(土)に、情報コミュニケーション学科の1年生が「心理学研究法」の授業の一環として、高崎山へニホンザルの行動観察実習に行きました。

 心理学研究法の授業では、行動観察や実験の方法を、実習を通して学んでいきます。高崎山のニホンザルの行動観察実習は、「ヒトはどのような生き物なのか?」、「ヒトとサルの共通性と違いはどこにあるのか?」という大きな問いを考えるために行っています。

 この日の実習では、学生たちがターゲット(観察対象)にするサルを選び、そのサルを追跡して動画に撮影していきました。

 そして、実習後、教室でサルの行動を記録として書き起こすことで、サルの行動特性やサル同士の関係性を研究します。えさ場には、母子のサルと順位の高いオスしか入れなかったり、グルーミング(毛づくろい)し合うのは血縁関係のあるサル同士だったりと、色々なことが見えてきます。

 今回観察を行った群れ(C群)には、今、全国的に話題になっている子ザルのシャーロットもいました。母ザル(9歳)は、シャーロットに授乳や抱っこをしながら、歩く練習をさせていました。母ザルから離れては戻る、離れては戻るを繰り返すシャーロットの行動は、ヒトの幼児と似ていて、母子の絆を感じさせるものでした。