OPAM開館記念トーク・イベント「ヨーロッパのアートライフ」
2015.04.30
4月25日(土)本学人文棟視聴覚教室で、大分県立美術館OPAMの開館を記念したトーク・イベントが開催されました。出演は、パリ在住のアート・コンサルタント、白羽明美さん。近代から現代にかけて、そして、ジャンルを超えた白羽さんの活動を中心に、県立美術館館長新見隆さんと一緒に、各々の仕事や活動、芸術と共にある生活についてお話がありました。アートの現場、アートイベント裏側がライブに感じられるトークでした。
イベントは、まず中山欽吾学長の挨拶から始まりました。「中山学長が館長を勤める芸術文化センターと新見館長の美術館がペレストリアンデッキで一つに繋がり、芸術文化の一大拠点『知のアリーナ』が出来上がった。学生たちにとって自分を高め、芸術文化に通じる絶好の舞台が用意された。美術館では世界と大分を結ぶ展覧会が始まった。今日は、世界につながるお話がきける。」と話されました。
白羽さんは、大学でフランス語を学んだ後、1970年の日本万国博覧会でコートジボワール館で勤務したことを契機に、1973年から日動画廊パリ支店に勤務し、以降アート・コンサルタントとして多くの展覧会の企画、キュレーションに携わってきました。ヨーロッパや日本のアート現場で、作家や美術館の学芸員の間に入って、サポートしコーディネートに加わってきました。キュレータの企画に対し、この作品はどこの美術館から借りて、そのためには交渉はどうやるか、幅広い人脈を使って展覧会を組み立てていきます。このようなお話が、実際の展覧会を題材に、映像を見ながら進みました。
学生をはじめ40人余りの聴衆が集まりましたが、白羽さんは、まさにアート・イベントの裏側の仕掛け人であり、こんな人がいて展覧会が出来上がってくるんだと実感されるトークイベントでした。