「由布院まちづくり」の立役者 溝口薫平氏に講義を行っていただきました

2014.11.26

 

 11月19日、国際総合学科1年を対象とした「キャリアデザイン演習Ⅱ」の授業で、溝口薫平氏に講義を行っていただきました。

 溝口氏は、『由布院 玉の湯』の代表取締役会長で、『亀の井別荘』代表取締役会長 中谷健太郎氏らとともに、魅力ある由布院をつくりあげるべく尽力し、今では「行ってみたい観光地」に常に上位に名があがるほどに導いた“由布院まちづくり”の立役者として知られています。

 この講義は、本学国際総合学科 植村修一教授が溝口氏と交流があったことと、また、溝口氏が顧問をお務めされている湯布院経済同友会のお招きにより国際総合学科 宮野幸岳専任講師が講演したことをきっかけとして実現しました。

 まず、由布院の魅力についてのVTRを見て、四季折々の自然や文化、伝統芸能について学びました。人気観光地だけあって、多くの学生が由布院を訪れたことがある、と答えていましたが、紹介の映像を見ることで、あらためてこれまで気づかなかった由布院の魅力を知ることができたようでした。

 溝口氏は、「40年前の由布院はすごく田舎で、知っている人は少なかった。都会で故郷を聞かれても、恥ずかしくて『由布院』と答えることはできなかった。そんな誰も知らなかった由布院を、みんなで胸をはって「故郷は由布院だ」と答えられるところにしていこう!という気持ちだけでやってきた」と、“由布院のまちづくり”に至るまでの経緯を話し、それを実現するためにさまざまな意見を持った人たちと交流し、「いいまちを作ろう」という心あわせ行い、それぞれが自由に発言しながら今の由布院を作り上げていった、と話されました。

 また、中谷氏との50年来の付き合いを例に挙げ、「誰と出会うか、出会いというものが人生を決める。短大生活の中で、どれだけコンビを組める友人ができるか。互いの中で磨きあって、素晴らしい人生形成ができるものを作ってほしい」と話されました。また、何事も言うだけなら簡単であり、やるかやらないかが必要であると説き、由布院はこれをやってきたから“由布院ブランド”というものが確立した、と有言実行の大切さを学生たちに伝えました。

 今回の講義で、学生たちは人との出会い、そして積極的に何かを行動することの大切さを学んだようでした。