「ピアノコース演奏会~ピアノ音楽への誘い~」を開催しました

2014.11.21

 

 11月19日、iichiko音の泉ホールで、『ピアノ音楽への誘い』と題した音楽科ピアノコースの学生によるコンサートを開催しました。

 ピアノソロの6名は、各学年の成績優秀者で、バロック期のバッハ「平均律クラヴィーア曲集」から始まり、ベートーベン、ショパンのピアノソナタ、続いてドビュッシー、ラフマニノフの作品、そして現代曲のプーランクまでと幅広い分野の作品を取り上げており、バラエティに富んだ演奏になりました。第1部の最後には、専攻科生2名による連弾の演奏で、ラヴェルの「マ・メール・ロア」が取り上げられ、「眠りの森の美女」など童話の世界がピアノで描き出されました。

 後半は、2台のピアノによるアンサンブルで3曲。専攻科では、一人での演奏が多いピアノですが、アンサンブルにも力を入れて取り組んでおり、合わせることの難しさと楽しさを学び表現の幅を広げています。特に、最後に演奏したプロコフィエフのバレエ組曲「シンデレラ」は、技術的にも難度の高い大曲。グリム童話を基にしたバレエ音楽をピアノ曲にしたもので、お話の筋に従って構成されています。2台のピアノによる息の合った演奏で、大きな拍手をいただきました。

 聴衆のアンケートには、「CDやTVで聴くのとは全くちがう生演奏ならではの迫力に、表現に感激しました。」「2台ピアノアンサンブルは、普段あまり聴くことができないので、聴いていて楽しかったです。迫力を感じました。」「いろんな難しいテクニックがふんだんに組み込まれた曲ばかりで感動しました。」との感想をいただきました。ありがとうございました。

 “一回の舞台経験は、100回の練習に勝る。” 学生たちは、今回の演奏会を貴重な経験として、いっそう精進します。

【演奏プログラム】
■第1部 ピアノ・ソロ&ピアノ連弾
1 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第 1 巻より 第 22 番 変ロ短調 BWV867
2 プーランク:『ナゼルの夜』より 前奏曲 第 2 変奏曲 手の上の心臓 第 6 変奏曲 自己満足
3 ショパン:ピアノソナタ 第 3 番 ロ短調 Op.58 より 第 4 楽章
4 ラフマニノフ:13 の前奏曲より Op.32-12 嬰ト短調、Op.32-10 ロ短調
5 ベートーヴェン:ピアノソナタ 第 17 番「テンペスト」二短調 Op.31-2 より 第 1 楽章
6 ドビュッシー:前奏曲集第 1 巻より 第 5 曲 アナカプリの丘 第 7 曲 西風の見たもの
7 ラヴェル:『マ・メール・ロア』より 第 1 曲 眠りの森の美女のパヴァーヌ 

■第2部 2台ピアノアンサンブル
1 ミヨー:スカラムーシュ Op.165b
2 ラヴェル:ラ・ヴァルス
3 プロコフィエフ:バレエ組曲「シンデレラ」Op.87(プレトニョフ編)