国際総合学科の学生による地域貢献活動についてご紹介いたします
2024.12.10
本学から西に徒歩10分程。上野の森に鎮座する弥栄神社(創建当初は岩屋寺の境内)では中世大友氏統治の時代から江戸時代末期にかけ、歴代府内藩主の庇護のもと、九州でも類を見ない程、大規模な祇園祭が行われていました。
しかし、祇園祭は明治時代初期に途絶えてしまい、これまで調査研究はあまり行われていませんでした。どのような祇園祭が行われていたのか?なぜそのような大規模な行事が途絶えてしまったのか…。
そこで国際総合学科の堤講師(歴史観光学研究室)とゼミ生達が弥栄神社の宮司、吉野 愼也さん、総代会長の山﨑 正明さん達と連携し、全容解明を行っていくとのことです。
その、第一歩として11月19日(火)弥栄神社拝殿に残された大きな絵馬の取り外しを行いました。11月26日(火)には大分県立歴史博物館の調査員の方と撮影、測量調査を行いました。この調査過程において、絵馬に積もった塵を取り除いていたところ、学生が「何か出てきた!」とこれまで不明だった、絵馬の製作年の墨書を発見。
そこから、世話人名や祠官名、大工名等の様々な情報が発見されました。今後はゼミ生らと共に絵馬の〝復元模写〟を行っていく予定です。
学生は「祇園祭復興という壮大なテーマだけど、地域に貢献できるのでやりがいがあります。また、大分市の活性化と観光資源の創造に繋がる研究になれば嬉しいです。」と話していました。