美術専攻
日本画・油彩画・ミクストメディア・彫刻
美術専攻は、美術の歴史・学修とともに、「絵画」「彫刻」を通して造形的基礎を身につけます。それぞれの専門分野の教員を中心に造形思考と基礎造形力を深め、「日本画」「油彩画」「ミクストメディア」「彫刻」に分かれ、各分野の専門知識・技術を修得し、創造力と造形力を持った人材の育成を目標としています。
Admission Policy 求める学生像
美術に関心があり、夢を持っている人
油彩画・日本画・彫刻・ミクストメディアなどの創作・表現に意欲のある人
美術の歴史・理論に興味のある人
美術教育に関心があり、教員をめざしている人
カリキュラム
1年次
前期 〈美術の基礎〉
- 絵画
- 彫刻
後期 〈美術の応用〉
4つの分野から1つを選択
- 日本画
- 油彩画
- ミクストメディア
- 彫刻
2年次
前期 〈美術実技〉
専門分野(1年次後期に選択した分野)での作品制作研究。
- 日本画
- 油彩画
- ミクストメディア
- 彫刻
後期 〈卒業制作〉
専門分野(1年次後期に選択した分野)での作品制作研究
- 日本画
- 油彩画
- ミクストメディア
- 彫刻
授業紹介
絵画基礎
担当:専任講師 八木 明知 ほか
あらゆる造形表現の基礎になる素描(デッサン)について学びます。また、絵画の3つの分野(「日本画」「油彩画」「ミクストメディア」)の基礎的造形について学び、絵画の表現力を養います。
彫刻基礎
担当:専任講師 白石 恵里
主に塑像制作の実習により、彫刻の基礎的造形を学び、立体としての存在感を感じながら表現力を養います。
美術I
担当:准教授 永井 学 ほか
4つの分野(日本画・油彩画・ミクストメディア・彫刻)から1つを選択し、基礎的な造形力を身につけながら、平面、立体上の実在感や空間・量の把握等について表現力を養います。
美術II
担当:准教授 永井 学 ほか
専門分野(「美術Ⅰ」で選択した分野)について、それぞれの表現技術と知識を深め創造力と造形力を養います。
西洋美術史
担当:教授 荻野 哉
古代~近代の西洋美術史を、作品が生み出された時代の社会的・文化的背景にも注目しながら読み解いていきます。
美術専攻教員一覧
専任講師
非常勤講師
- 日本美術史 講師 仲嶺 真信
- 色彩計画 講師 廣瀬 剛
- 版画演習A・B 講師 野村 菜美
- 工芸演習(陶芸) 講師 坂本 和歌子
- 現代美術特講 講師 宗像 晋作
- 材料表現特講 講師 前田 亮二
- デザイン演習 講師 脇水 由里佳
- 近代デザイン史 講師 天内 大樹 ほか
教員メッセージ
[担当]准教授 永井 学
美術専攻の4分野では、「表現したい」というファイン(純粋)な想いを拠所に、自身の造形思考による唯一無二の作品を試行錯誤しながらつくっていきます。ここは、生きていることを実感しながら自らと向き合い、自分だけの美の表現を仲間とともに探究できる掛け替えのない場です。
[美学・西洋美術史]教授 荻野 哉
時代に流されず物事の本質を、「自分とは何者なのか」を問い続けることの難しさと素晴らしさに、皆さんは様々な授業を通じて気づくと思います。そうして生まれた視野と探求心こそが、受け身ではない自分だけの表現につながります。
取得可能な資格
中学校教諭二種免許状(美術)
目指せる主な職業
画家/立体造形作家/絵本作家/中学校教諭(美術) 等
卒業生メッセージ
在学中の友人の存在や創作に取り組んだ貴重な経験が、今の仕事の大きな糧になっています
平成元年 美術専攻(絵画)卒業
[イラストレーター] 網中 いづる
学生時代は将来のことなどわからず、絵の具に囲まれ課題をこなし単位を取得していく日々。しかし在学中に得た友人の存在や、制作に取り組んだ貴重な経験は、現在の仕事に繋がる大きな糧になりました。イラストレーションの仕事として、企業広告や書籍、絵本、CDジャケット、商品パッケージやグッズ制作など幅広く活動の場があります。多くの人との連携により成立する仕事であり、コミュニケーション能力が大きく問われます。
常に新たな表現を模索し、展覧会等でプレゼンテーションしていくことも大切です。制作中、煮詰まり焦った時に「絵は時間じゃないよ」と言われた芸短時代の先生の言葉をいつも思い出します。
1989年卒業。アパレル会社勤務を経て独立。エディトリアル、絵本、広告で活動する他、アパレルブランドへのデザイン提供等。主なクライアントは講談社、文藝春秋、福音館書店、資生堂、サントリー、ワコール、ユナイテッドアローズ、アフタヌーンティー(アイビー)、トキハ 他。2007年講談社出版文化賞を受賞。TIS会員。桑沢デザイン研究所、イラストレーション青山塾、パレットクラブスクール講師