ミニアメリカ映画祭を開催しました
2015.12.18
米国スミソニアン博物フォークライフ・文化遺産センターでプログラムキュレーターを務めるジェームズ・ドイッチュさんを特別講師にお招きし、「ミニ アメリカ映画祭」(大分市後援)を11月28日(土)に本学で開催しました。この催しは、「多文化理解論」特別公開イベントで、アメリカ映画から現代アメリカの多文化社会の実像を探ることを目的に行いました。
特別講師ドイッチュさんの専門は現代アメリカ映画史。学生と一緒に「夜の大捜査線」(1967年)、「ミーン・ストリート」(1973年)、「スモーク・シグナルズ」(1998年)の3本を鑑賞しました。各作品の上映前には作品説明や見所、考えてほしい点などを話しました。
すべての作品を上映後、ドイッチュさんはアメリカの人種について特別レクチャーを行いました。上映した作品それぞれがアフリカンアメリカンのこと、イタリアンアメリカンのこと、そしてネイティブアメリカンを描いていたことに触れ、それを通して今の多文化社会アメリカが形作られていることなどを説明しました。1日中、英語に触れ、アメリカ多文化社会の歴史を学ぶことができ、学生にとって大変有意義な時間となりました。
また、前日の「日米友好の木イニシアティブ ハナミズキ植樹式」(大分市オースチン市姉妹都市提携25周年記念)では、ドイッチュさんらが大分いこいの道に植樹を行いました。その後の交流会で本学国際総合学科の学生24名が、ドイッチュさんや在福岡アメリカ領事館首席領事のユーリー・フェッジキフさんを取り囲み、英会話を楽しみました。学生たちは「ドイッチュさんに今度アメリカに行く話をしたら、『その都市は農業が盛んだ』とか、いろいろな情報を教えて下さいました。ゆっくりしゃべってくれたのでわかりやすかったです」、「日本語が堪能な首席領事から『将来のことをボキャブラリーがなくても大丈夫だから英語で話してみて』と言ってもらえたので安心して話すことができました。『話して、話して、失敗してこそ学ぶ事がある。とにかく話して、恐れるな』と応援してもらいました」と話しました。