今年3月に実施された「マレーシア短期留学」現地の新聞記事や写真が届きました!

2015.08.12

 マレーシア短期留学は、情報コミュニケーション学科 安倍尚紀講師がコーディネーターとなり、クランタン州にある国立大学Universiti Malaysia Kelantan(以下、UMKと略記)で3週間、研修するプログラムです。コタバル市のメインキャンパスをベースとして、英語、現地の文化やマレー語、社会調査法について学びます。

 UMKで日本語を勉強している学生と英語で交流しながら生活する他にも、タイの国立大学、Prince Songkla Universityで日本語を勉強している参加者も合流し、ドイツ、アメリカ、イギリス、カンボジア、ベトナムなど多くの国の学生・教員達と交流を深めています。これらの交流や現地でのサービスラーニング課題に取り組み、これらの成果を国際会議(学生部会)英語で報告します。

 ここ3年間、マレーシア短期留学の概要は以下の通りです。

年度 人数
(学科別内訳)
実施期間 参加大学
 2012   10名
(国際3、情コミ7)
2013年2月12日~3月4日
UMK(マレーシア)PSU(タイ)
 
 2013   8名
(国際5、情コミ3)
 社会人1
2014年2月18日~3月11日 UMK(マレーシア)PSU(タイ)
 2014   13人
(国際8、情コミ5)
 他大学1
2015年2月23日~3月18日 UMKおよびUnisza(マレーシア)、
PSU(タイ)、東京外国語大学より3名



 

本年3月のマレーシア短期留学は、「マレーシアの中でも特色のあるクランタン文化と日本文化との交流」として現地のTVの取材を受けた他、新聞記事にも掲載されました(Daily Sinar Malaysia 6 march 2015)。写真はUMK学長(vice chancellor)から直接、クランタン州の郷土料理について説明を受けているところです。
(写真をクリックすると大きな画像で見ることができます)

 

現地の歴史研究者にガイドいただき、キャンパスを離れてクアラクライ町の博物館(Kuala Krai museum)を訪問。旧日本軍占領下の遺物が多く展示してありました。写真の石碑には、日本語の漢字で「戦跡記念碑」とあります。


 

ジャングルの奥地にも旧日本軍の塹壕や墓標があり、現在でも遺品が見つかることがあるようです。

 

 

昨年12月にマレーシア東海岸で発生した洪水の被災地、コミュニティ組織も訪問しました。訪問地域では、ココナッツの木の高さ、家屋の2階まで水没した痕跡が見られます。被害の最小化のためにはコミュニティ組織の機能が大事だと再認識しました。




国立高校(Sekolah Menengah Sains Tengku Muhammad Faris Petra)での交流の様子。



 

入り口近くでは、2年前の2012年度マレーシア短期留学に参加した先輩たちの写真が巨大なペナントとなり、壁にディスプレイしてあります。



 

大分からの参加者は、準備を重ね、何度も英語でプレゼンテーションしました。写真は、講義中、日本のキャラクター文化について紹介しているところです。

 




 

お別れパーティの様子。大講堂に150人超の関係者たちが集まる中、本学学生もスピーチをし、UMK学長や受け入れ責任者のFarok bin Zakaria学部長(Centre for Language Studies and Generic Development)、UMKの友人たちに謝辞を述べました。パーティー後半では、マレーシアの三民族(マレー系・中華系・インド系)がそれぞれの民族舞踊を披露し、日本側もマレー系の民族舞踊やガムラン演奏、よさこい踊りで交流をして別れを惜しみました。



 

スケジュールの最後には、クランタン州のお隣のトレンガヌ州にあるリゾート地(プルフンティアン島)に立ち寄ってから帰国となりました。



 

参加者Oさんの感想

 さまざまな文化に触れたいと思い、今回、参加した。UMKでは、マレーシアの大学生達と交流し、コミュニケーションをとり、友達になったり英語を教わったりその土地の習慣、他国の伝統を学んだ。僕は英語があまり話せなかったのでジェスチャーで伝えたり、夜、ホテルに帰った後必死で英語の使える動詞や主語を覚えた。日本人は日本語以外話せない人が大半だが、他の国の人達は当たり前のように英語も話せていた。英語が苦手だと自覚していたが、苦手どうこうという問題ではなく話せないと何もできないということに気づいた。もっと語学の勉強をしていきたい。

 

参加者Iさんの感想

 東南アジアの経済や文化とくに、宗教(イスラム教)に関して興味があったので参加した。発展途上国の中でもマレーシアは昨今すさまじい成長と遂げているので自分の目でどのような状況になっているのか確かめたくなったからだ。

 UMKというマレーシアの国立大学では、すべて英語で授業が行われ、マレー語やマレーシアの伝統舞踊を毎日二時間練習した(クロージングセレモニーで披露するため)。午前中は語学の講義で午後は移動して史跡を訪問したりした。コタ・バル市内を観光し、銀加工の作業場を見学した。先日あったマレーシア大洪水の場を見学したり、旧日本軍の石碑を見た。その他、自分たちが作ったプレゼンテーションを本格的な英語で話す練習をし、発表をした。UMKの他のキャンパスも訪問し様々な学問を専攻している学生と交流を深めた。

 マレーシアは多民族国家であり、マレー系民族・インド系民族・華人民族の人々を中心に交流を持った。英語しか伝わらない状況でコミュニケーションをとるのはとても大変だった。しかし、電子辞書やジェスチャーなどを使って交流し最後にはみんなとても仲良くなった。

 日本は島国であるがゆえ他の国との関わりが他国と比べて少ない。しかし、マレーシアではたくさんの民族と行動して、それぞれの宗教などがあり文化がある。それは私たちが思っているものとはまったく違った。特にイスラム教に関しては学生からいろいろ教えてもらった。自分が思っていたイメージを見事に覆られた。宗教についてもっと深く学びたいと思った。旧日本軍の石碑を実際に見に行ったときに、日本から離れたマレーシアの地で日本語でかかれた石碑を見ると胸にこみ上げるものがあった。

 マレーシアは発展途上国でおくれているというイメージを大半の人が持っているが実際に行ってみると日本と変わらない副業施設やビルがたっており、驚いた。これからのマレーシアの成長に大きく期待した。

 日本にいたときとは違い、様々な経験をしたので前より積極的になれたし、精神的にも肉体的にも強くなれたと思います。現地の学生からたくさんの刺激をうけたので勉学に関して向上心があがった。

 

参加者Kさんの感想

 UMKの学生や先生、ホストマザー、タイの大学の生徒や先生、ボランティアで訪れたりマレーシアの高校やトイレ休憩に寄った小学校の生徒、観光地でお世話になった方々に会って、英語でコミュニケーションをした。また、学生に日本語を教える機会も多々あった。

 大学でしてきた英語の勉強が役に立った。自分の言いたい事を瞬時に文にできなくても単語で一生懸命伝えると向こうの方が理解してくださりコミュニケーションが取れたので大変感動した。

 日本で英語の勉強をする時に文法や単語を徹底的に勉強して何となく英語ができるという気になっていたが、マレーシアに行った最初の頃は英語の発音が日本語っぽすぎて全然通じず、とても悔しい思いをした。でも現地の方々と関わりコミュニケーションを図る内に自分でも驚くほど英語の発音ができるようになった。でもやはり、出てくるのは単語ばかりで瞬時に文にできないという課題が残ったのでこれから英会話と自分の言いたいことを瞬時に文にできるように勉強したいという意欲ができた。

 私は正直マレーシアに行く前まで、自分が何をしたいのか分からずに適当に毎日を過ごしてきた。なるようになると思って受験や検定にも全然ちからが入らずにいて、自分が何をしたいのか分からないくせに特にしたい事を探す気持ちも起こらなかった。でも、マレーシアへ行き自分が日本でしていた当たり前のこと(バスタブの付いたお風呂やお湯が使える事、今や無料でほとんどの場所で繋がるWi-Fiなど)に感謝し、英語でコミュニケーションを取る事にわくわくしている自分に気づき、同時に英語力の低さを知り、もっともっと学びたいと思った。この先、何となく就職して何となくお金を稼ぐ自分のやりたい事など分からずに過ごす何となくの人生は嫌だと初めて思った。遅いかもしれないけど、今からやれる事をやって必死になりたいと思うようになった。

 


(参考URL)

◆マレーシア短期留学の様子が現地新聞等でとりあげられました!(2014/12/01)
情コミュ 安倍講師による「マレーシア入門」の参加者を募集中です(2014/05/27)
マレーシア短期留学の国際学会&新聞記事などの情報が届きました!(2013/11/11)
マレーシア短期留学の学生たちが活動中です!(2013/03/01)

 

 

問合せ
     大分県立芸術文化短期大学・情報コミュニケーション学科     
安倍尚紀専任講師

E-mail:n-abe@oita-pjc.ac.jp

 

 

 We received newspaper articles and records of international conference. And next announcement of “Malaysia study visit 2015”has started!  



 This study visit held every year is coordinated by Naoki DN ABE(Senior Lecturer, Department of Information and communication). We mainly take base at Kota Bharu Campus of Universiti Malaysia Kelantan(UMK)which is national university in Malaysia. Students have lectures of Conversation (English/Malay), Malay Culture, Methodology of Social Research etc. in addition to “Service Learning” activities in Kelantan with UMK supporters students. At the end of program students report their outcome in student session of international conference using English. Through the international environment also with students studying Japanese at national university in Thailand (Prince of Songkla University) participants learned a lot.
 

 

Inquiry: Naoki DN ABE, Ph.D
Tenured Senior Lecturer, 
Department of Information and Communication
Oita Prefectural College of Arts and Culture 
n-abe@oita-pjc.ac.jp


 

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