「まちなかトマソン面白写真展」で講評会を行いました

2015.02.04

 

 2月1日、大分市美術館研修室で開催中の「まちなかトマソン面白写真展」で講評会を行いました。

 「まちなかトマソン面白写真展」は、非実用でありながら、芸術品より芸術らしいという赤瀬川原平氏(1937~2014)独特の概念“トマソン”に着目。街中にあふれる面白いものを写真に収めたもので、本学学生をはじめ、1月7日に開催した「トマソン街で見つけた面白写真街巡り」ツアーに参加した方々による作品の数々を展示しています。

 この日は、大分市美術館主催の「赤瀬川原平の芸術原論点」(2月22日(日)まで)の関連イベントで来館されていた編集者・書評家の松田哲夫氏に、「まちなかトマソン面白写真展」に展示されている作品について、講評を行っていただきました。

 松田氏は「見慣れた風景も、違う見方で見るといろいろな発見があります。トマソンは、写真の中で“何が起こっているのか”を1枚で明確に伝えることが必要だと思います」と話し、自身が気になった作品をとりあげ、「ベニア板が剥がれて黒ずみ、風化していくカンジがいい。赤瀬川さんもこういった作品が好きだと思う」「トマソンだというのが一目で分かる」と評すと共に、「脇にいる猫がもう少し躍動感があるといい」「中心に寄って撮影したほうがいい」など、細かくアドバイスをしていました。

 講評会後、学生らは自身の作品を持ち寄り、松田氏に見ていただき、交流を深めました。

 「まちなかトマソン面白写真展」は、2月15日(日)まで、大分市美術館にて開催中です。入場は無料ですので、ぜひ、“トマソン”の世界をお楽しみください。

   
 



まちなかトマソン面白写真展

  ・期 間:12月20日(土)~2015年2月15日(日)※美術館休館日は休み
  ・時 間:10:00~18:00 ※入館は~17:30
  ・会 場:大分市美術館 研修室
  ・料 金:無料
      ※大分市美術館主催の「赤瀬川原平の芸術原論点」は入館料が必要です。