「第50回定期演奏会」を開催しました

2014.11.17

 

 本学音楽科の定期演奏会は、昭和39年に別府国際観光会館ホールで「第1回演奏会」を開いて以来、半世紀を経て、11月4日iichikoグランシアタにて、記念すべき「第50回定期演奏会」を開催しました。

 旧約聖書を基に書き上げた壮大なオラトリオ「天地創造」(ハイドン作曲)で幕を開け、合唱と共にソプラノ、テノール、バスの声楽ソロが活躍しました。続いて、混声合唱のためのカンタータ「土の歌」(佐藤眞作曲)。オーケストラ伴奏による全曲演奏は演奏機会が少ないだけに、原詩に込められた原子爆弾の悲惨さ、平和への希求、そして自然への感謝が見事に描きあげられました。特に、最終楽章の「大地讃頌」は有名で、会場からも感動の大きな拍手をいただきました。

 

 後半は、オーケストラ演奏で、アメリカの作品が取り上げました。映画にもなった「ウエストサイド物語」から「シンフォニックダンス」。打楽器が小気味のよいアクセントを叩き出し、オーケストラも躍動し、指を鳴らし、掛け声まで飛び出し、会場が乗りました。最後は、パリ見物に来たアメリカ人の情景と感情を描いた「パリのアメリカ人」。3種類のサキソフォーンが使われジャズの雰囲気を醸し出し、打楽器ではクラクションが鳴り、パリの活気と雑踏を表します。「十分楽しましてくれた」と温かい拍手をいただきました。

 当初の公演が台風接近のために延期され、この日の公演となりました。多彩なプログラム、森口准教授の統制のとれた見事な指揮、学生たちの溌剌とした演奏に、来場者からは高い評価をいただきました。50回の経験を踏まえ、更に精進を重ね、地域の皆様に楽しんでいただける演奏会に仕上げるように努力していきます。