「文化と観光」で日田祇園祭・若宮町の曳山行事に参加しました

2024.08.19

 

 

 共通教育科目「文化と観光」(担当:国際総合学科 堤講師)では、講義で取り扱った内容に関して、一層理解を深めることを目的に、休日を利用して現地実習や現地視察を実施しています。

 7月21日(日)、「学生たちに国を代表する伝統行事に触れていただき、府内祇園祭再興に向けたヒントを得てもらうこと。大分市の観光資源に何が足りないのか考察すること。」を目的とし、11名の学生達がユネスコ無形文化遺産である日田祇園祭の曳山行事において山鉾(若宮町)の曳手、押手として参加しました。

 若宮町に到着後、学生たちは自己紹介を行ってから、草履の履き方などを教わりました。
 日田祇園の山鉾はとても背が高く、電柱の高さも特別規格になっているそうです。

 曳手として参加した国際総合学科1年の坂田 舞さんは
「講義の映像でみる日田祇園の雰囲気より、本物の山鉾や御神輿を間近で見ることができて、その迫力に驚きました。日田市の古い町並みと相まって、祭りの伝統的な雰囲気が一層引き立てられているなと感じました。また、若宮町の方々から栄養補給にきゅうりやゼリーをいただいたり、子どもたちと楽しく会話をしながら曳山を体験することが出来ました。地元の人々が一丸となって祭りを盛り上げる姿がとても良かったですし、地域の絆を感じることができました。日田祇園祭が地域の伝統と文化を次世代に伝えるための重要な役割を果たしていることがよく分かりました。」
と話されていました。

 山鉾の押手として参加した情報コミュニケーション学科1年の平 陵太さんは
「若宮町の皆さんは優しく歓迎してくださり、地元では無いけど地元のような温かさを感じられました。祭りの歴史や魅力などを若宮町の人に教えて頂きインターネットで調べるよりも詳しく知る事ができました。押している最中は周りの熱男の掛け声に鼓舞され、終始盛り上がりを見せていました。祭りを見に来ていた地元の人達は応援や拍手をしてくれ、元気が出るとともに町の一体感を感じる事ができました。参加する側の祭りの空気感を実際に肌で感じる事ができ良い経験ができたと思います。堤先生が言われていた『日本一暑い街の一番熱い日。日田祇園祭!』の意味が実際に参加をすることで理解することができました。」
と話されていました。

 今年度から着任された堤講師は「自身は囃子方、学生は曳手、押手として若宮町さんに貢献することができて感無量でした。学生たちが日田の〝一流〟の文化や〝本物〟に触れ、大分市との違いを考察してくれたらと思います。また、芸短で祇園囃子の演奏会を聴いた学生からは、『実際はお囃子が日田の街並や山鉾、町衆の活気とセットであることが良く分かった。現地に行かなければ理解できなかった。』との所感を聞けて嬉しかったです。今後、府内祇園祭再興に向け、様々な面でこの経験を活かしていただければと思います。」と話されていました。

 日田商工会議所の皆様、若宮町の皆様、この度は大変お世話になりました。貴重な学びの機会を得ることができました。

----------

押手参加者
・国際総合学科1年:大土 悠輝
・美術科1年:河野 寛晶
・情報コミュニケーション学科1年:平 陵汰、中道 晴斗、日髙 晃佑

曳手参加者
・国際総合学科1年:安部 涼香、岩永 友香、坂田 舞、中尾 海詩、山口 みのり