国際総合学科の堤ゼミが博多祇園山笠の現地視察を実施しました

2024.08.06

 

 7月15日(日)、国際総合学科の堤研究室(歴史観光学研究室)では「大分市の観光資源には何が不足しているのか?」という課題に対して、卒業論文で考察していくことを目的に、卒研生2名と国重要無形民俗文化財である博多祇園山笠の現地視察を実施しました。

 

 卒研生で国際総合学科2年の古川 紗愛さんは
「小さい子供から大人の方まで幅広い年齢の方々が祭りに参加しているというところに驚きました。しかも、当日は大雨で深夜から早朝にかけてのお祭りは体力的にも精神的にもきつそうだなと感じました。どの山笠も迫力や個性があって面白いなと感じました。」
と話されていました。

 卒研生で国際総合学科2年の松島 璃空さんは
「幼い子どもから大人まで、全員が同じ格好をして、一致団結してお祭りに参加している様子は圧巻でした。それも、早朝の大雨の中でやることは、簡単なことでは無いと思います。また、大人数が参加するという地域には、特別な地域性があるのではないかと思い、更に博多の街を調べてみたいと思いました。これから堤研究室で作っていくお祭りも、このようなお祭りにすることができたらという目標を立てることもできました。」
と話されていました。

 今年度から着任された堤講師は
「早朝の大雨の中、学生達と博多祇園山笠を観ました。舁き手たちの迫力に圧倒され、見ているこちら側がエネルギーをもらいました。始まる前の深夜の博多の街は静寂に包まれていましたが、山笠が走り始めると雰囲気は一変し、正しく静から動のお祭りだなと再認識させられました。そして、全ての山が走り抜けると何事もなかったかのような静けさと共に夜が明け、夏の始まりを告げるように鳴き始める、蝉の鳴き声がとても印象的でした。まるで山笠が夏を連れてきたような感じさえしました。」
と話されていました。

※博多祇園山笠

 福岡・博多の街に夏を告げる伝統行事。約780年の伝統を誇る博多祇園山笠は、博多の総鎮守・櫛田神社の奉納神事であり、国の重要無形民俗文化財、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。