「文化と観光」で 万寿寺における坐禅体験を実施しました
2024.07.18
6月28日(金)、共通教育科目「文化と観光」(担当:国際総合学科 堤講師)の第11回目では、本学近くの蔣山万寿寺さんにおいて坐禅体験を実施しました。
『日本の伝統文化に触れ観光に活かそう』と題して、日本人が知っているようで知らない仏教(禅宗)の修行法の一つ「坐禅」について、海外の観光客に紹介できるようになる事を目的としました。
また、体験後には「御本尊釈迦三尊像」や「開祖直翁智侃上人の像」、「経蔵」等の建築物の見学を行いました。
受講生で国際総合学科1年の須賀 マリアササさんは
「30分間ずっと背筋を伸ばしたまま足を組んで座ることは結構苦しいものがあり、自分はこんなに堪え性がないのか、と深く思い知らされました。生まれて初めて坐禅を組んでみて、苦しさも感じましたが、徐々に心も体も煩わしい何かから解放され、清々しい気持ちになっていることに気づきました。機会があれば、また体験してみたいと思います。」と話されていました。
受講生で美術科1年の牧 杏紗花さんは
「お寺という精神が落ち着く場所で貴重な経験ができて、とても嬉しかったです。私たちは常にいろいろな情報に触れているので、それを全て遮断して自分の呼吸に集中することはとても新鮮な感覚でした。これからも自主的に取り組んでみたいです。」と話されていました。
堤講師は「自身も初めて坐禅を体験させていただきましたが、たった30分ですら長く感じ、姿勢を保つ事がやっとでした。坐禅の奥深さを体感し、更に知りたいと思えるきっかけになりました。また、境内の建築物は府内藩主によって再建されたものや、近世に建てられた文化財級のものばかりで大変見応えがありました。万寿寺さんをはじめ、現在の大分市は近世府内藩の街がベースとなっていますが、行政施策として、長年にわたり中世の一時の栄光にスポットを当て続けている風潮があると考えています。府内再興に尽力した府内藩主の業績や、近世に醸成された大分の文化を今一度見直し、観光資源としての活用を検討していくべきではないかと感じました。」と話されていました。
万寿寺の皆様、この度は突然のご依頼にも関わらずご対応いただきありがとうございました。