国際総合学科 堤講師の講義「文化と観光」で 田染荘御田植祭への参加と豊後高田市の現地視察を実施しました
2024.06.28
国際総合学科、堤講師の講義「文化と観光」は、講義で取り扱った内容等に関して、一層理解を深めることを目的に、休日を利用して現地実習や現地視察を実施しています。
6月9日(日)、「国東半島における六郷満山の文化に触れてみよう」と題して、20名の学生が、かつての宇佐神宮の荘園、田染荘小崎地区における御田植祭への参加と神仏習合の面影を留める周辺地域の寺社仏閣(真木大堂、熊野神社、熊野摩崖仏)を訪れ視察を行いました。
国際総合学科1年の山口 みのりさんは「自分が苗を植えたところは広大な荘園の中の1枚だったけれど、少しでも農家さんの役に立てたことと、1000年の歴史の一部になれたことが本当に嬉しい。田植えの大変さも身に染みて理解することができた。」と話されていました。
音楽科1年の小川 芳子さんは「私の地元には無い伝統的なお祭りに参加することが出来て良かったです。ただ見るだけでなく、地域の方々と一緒に田植えをしたり、コミュニケーションをとったりすることで、田染荘の自然や歴史、文化を肌で感じることができました。今回の学習で伝統、文化の美しさを改めて感じました。」と話されていました。
【御田植祭】
宇佐神宮神官による神事が行われたあと、牛を用いた代かきの様子の再現が披露されました。
学生達は、伝統衣装に着替え、集まった地域の方々と共に田植えを体験しました。
【熊野磨崖仏】
「鬼の階段」を登り、熊野神社を訪れました。
熊野磨崖仏は、国内最大級の磨崖仏で、国の重要文化財に指定されています。
堤講師は「大学院時代に指導教授と共に学部生たちを連れて田染荘の調査や御田植祭に参加していました。10年以上の時を経て、自身の講義で学生たちを連れてくることができ、とても感慨深いものがあります。朝から降り続いていた雨も神事とともに止み、時折晴れ間の出る中、田植えを行う事が出来てよかったです。今回の現地実習と視察を通して、国東半島の独自の文化に触れていただくとともに、田染荘の美しい景観や、日本の伝統的な農業を保全していくことの重要性を学んでいただけたら嬉しいです。」と話されていました。
田染荘小崎地区と実行委員会の皆様大変お世話になりました。秋の収穫祭も楽しみにしています。
また、後援会の皆様、この度は趣旨にご賛同いただき本当にありがとうございました。
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・この日の御田植祭の様子は、NHKのHP「大分 NEWS WEB」でも紹介されました。
・この日の御田植祭の様子は、豊後高田市のHPにも掲載されています。