長崎くんち小屋入り、打込みの現地視察と 踊町「八幡町」において学生がボランティアに参加しました

2024.06.13

 

 6月1日(土)、歴史観光学研究室の堤講師の呼びかけのもと「学生たちに日本を代表する伝統行事とそれらを用いた観光モデルの先進事例に触れていただきたい」との目的から、国重要無形民俗文化財「長崎くんち」の小屋入り、打込み行事の現地視察を行い、その後、踊町の一つである八幡町において学生がボランティアに参加しました。

 6月1日(土)は、毎年10月7日~9日に行われる長崎くんちの稽古始めの日で、奉納の安全を祈願し、諏訪神社、八坂神社に関係者全員で参拝をします。清祓いを受けた後、奉納を行う踊町がお披露目をかねて関係先に「打ち込み」に廻る日です。

 学生は、八幡町公民館において当日の準備や、訪れた踊町の役員、根曳衆にお茶やおしぼりを出したり、弁当や饅頭の仕分け、配布作業に従事しました。

 また、八幡町さんの粋な計らいで、町内関係者として、神社での清祓い、打込みの警備スタッフとしても参加させていただきました。

 

国際総合学科2年の黒木 茜音さんは

「長崎くんちというお祭りの存在すら知らなかったが、目で見て実際に関わることで、地域の方々の誇りや伝統を守ろうとする強い思いを感じることができました。また、活動を通して学科や学年が異なる人と交友を深めることができ良い体験ができました。本番も必ず参加したいです。」と話されていました。

 

情報コミュニケーション学科1年の久保田 小晴さんは

「長崎のお祭りに関われる経験は、滅多にないと思い参加しました。短い期間ではありましたが、普段は優しく明るい雰囲気の八幡町の方々が小屋入り・打込みの際には引き締まった雰囲気に変わり、太鼓や笛の音、掛け声がひとつに重なっていてとてもかっこよかったです。貴重な体験ができました。10月の本番も絶対近くで応援したいと思いました。」と話されていました。

 堤講師は、今年度から本学に着任されています。

 「実践に基づく言葉は強い」という研究室のスローガンのとおり、堤講師自らも大分から長崎に出向き、八幡町奉賛会の一員として様々な活動に従事されています。小屋入り、打込みには“根曳„の一員として参加されていました。(写真:大太鼓)

 堤講師は「学生たちが町内の幅広い世代の方々とコミュニケーションをとりながら、活動に従事していた姿に頼もしさを感じました。また、日本を代表する伝統行事やそれらを支える関係者の方々、自治会組織の仕組み等を間近で見ていただくことで、各自が何かを感じ取り、大分市との比較検討を行うきっかけにしてもらえたら嬉しいです。」と話されていました。

 八幡町自治会、八幡町奉賛会、町内ご関係者の皆様、この度は大変貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。

 今後とも自治会活動の先進事例として密着をさせていただくとともに、活動において本学と連携していくことができれば幸いです。

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  • <ボランティア参加者>

岩永友香、大土悠輝、上馬庭ひかり、工藤光葉、久保田小晴、黒木茜音(2年生)、
酒井美紗紀、長友蒼依、古川 紗愛(2年生)、松島璃空(2年生)、松原千知

「令和6年八幡町くんち奉納踊」YouTubeチャンネル

令和6年 八幡町くんち 小屋入り① 清祓い編

令和6年 八幡町くんち 小屋入り② 打込み編

  • 長崎くんち小屋入りについて(国指定重要無形民俗文化財)
     毎年6月1日に行なわれる行事で、稽古始めの日とされる。
     午前中は、奉納の安全を祈願して「諏訪神社」と「八坂神社」にお参りする。
     午後からは、関係先に今年の奉納踊のお披露目をかねて「打ち込み」に廻る。
     (戦後の一時期、囃子の打ち込みは無くなっていたが近年復活された)