第64回入学式・第46回専攻科入学式を執り行いました
2024.04.08
2024年度入学式を4月5日(金)に執り行いました。今年度は、全学科が体育館に集まっての開催となりました。
音楽科在校生によるファンファーレに始まり、大学賛歌が合唱されました。今年度の新入学生は、短大342名並びに専攻科52名の計394名です。
小手川大助学長が式辞で「失敗を恐れずに地域社会に出て行って挑戦を繰り返し、最高に中身の詰まった二年間としてください」と新入生を激励し、短大と専攻科それぞれの入学生代表が「学則を堅く守り、学生としての本分をつくす」ことを宣誓しました。
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。教職員一同、心から歓迎します。
◆◇◆2024年度入学式学長式辞◆◇◆
大分県立芸術文化短期大学に入学された皆さん、また認定専攻科の第四十六期生となる皆さん、ご入学誠におめでとうございます。本日、列席いただきました、ご家族の皆さんにも、心からお祝いを申し上げます。
また、佐藤知事、元吉県議会議長のほか、ご来賓の皆様には、年度初めのお忙しい時期にもかかわらず、ご出席いただきましたことに、心から感謝申し上げます。
私は世界中の国々73国を訪問し、その国で一番いいものを見聞してまいりました。世界は、今、GNPなどの経済規模や軍事力を競う時代から、どこに住めば一度しかない人生を最高に楽しむことができるかということを選択する時代に入ってきています。そういう目で見ると、大分は圧倒的に世界のトップにあると思います。
大分には、過疎化や地域共同体の維持などの問題がありますが、一方で、治安もよく、空気もきれいで、世界に誇る温泉や、関アジ・関サバ、フグ、豊後牛のシャトーブリアンなど世界一の食材が多数存在し、ストレスをなくして人生を豊かにする「癒し」の文化に溢れています。更に、私が見るところ、世界一美味しいフランス料理も大分にあります。
一度故郷を離れて別の文化に接してみると、故郷にあるユニークなものやその長所が見えてきます。更に大分に溢れるマイクロカルチャーや地域社会の魅力に気づくことは、地域社会全体の発展にも繋がります。学生生活の中で、そうした地域の魅力に気づく感性を磨き上げ、広い視野と芸術文化の知識や技能を持って社会を支えていく有為な人材に育つことを願い、教育に当たっていきたいと思います。
本学は、芸術系と人文系の学科を併せ持つ、大変ユニークな公立短期大学であり、音楽や美術、国際文化、情報、地域活性化などをここで学ぶことができます。芸術と観客を結ぶ仕事を系統的に学ぶ「アートマネジメントプログラム」は、本学のそのような特長を活かした講座ですし、地域社会や企業の現場に出て、地域の方々と協働する「サービスラーニング」をはじめ、様々な地域連携、地域貢献の活動があります。また、中国の江漢大学、韓国の釜山外国語大学など、多数の海外の学校と友好協定を結んでおり、春や夏の休暇を利用して、中国、韓国、アメリカ、フランスなどで短期語学実習を行っています。昨年は、41人の学生が、韓国、アメリカ、フランスの短期語学実習に参加しました。
本学では、世界の第一線で活躍する芸術家や文化人をゲストに招いてのプログラムも行っています。こうした、地域活動や国際交流の機会を含む様々な経験が、社会に出ていく第一歩である本学での学生生活をさらに豊かなものにし、社会におけるコミュニケーション能力を高め、皆さんの卒業後の社会人生活の貴重な礎となることは間違いありません。
是非、自らの目標に向かって積極的にキャンパスで学んでいくことと同時に、どんどん失敗を恐れずに地域社会に出て行って挑戦を繰り返し、最高に中身の詰まった二年間としてください。
以上、私からの式辞といたします。
令和六年四月五日
大分県立芸術文化短期大学
学長 小手川 大助
◆◇◆新入生の内訳◆◇◆
(学科)
・美術科87名
・音楽科61名
・国際総合学科113名
・情報コミュニケーション学科81名
(専攻科)
・造形専攻28名
・音楽専攻24名