「SO GRAPHICS DX 2022」を開催しました

2022.03.02

 1月23日(日)から2月6日(日)の15日間、於保准教授と美術科デザイン専攻グラフィックアートコースの学生による「SO GRAPHICS DX 2022」を大分市美術館研修室にて開催しました。

 学生7人と教員4人の、計11人のシルクスクリーン、リトグラフ、デジタルプリントなど、様々な技法で表現された作品21点を展示。さらに国内外で活躍する画家・版画家の木村秀樹氏の作品も展示され、来場者はその技法を興味深く鑑賞しました。

 また、2月5日(土)は本学大講義室で在学生を対象に、木村氏から「グラフィックアート/木村秀樹レクチャー」と題しグラフィックアート・現代版画の方向性や氏の手がけた作品について貴重なお話しをいただきました。

【木村氏講演に参加した学生の感想】

・レクチャーを受け、時代の変遷と版画との関わりなど、普段とは異なる視点で、版画について学ぶことができました。複製の意味から、芸術の版画へと移り変わる点は、現在、版画を通して表現する意味を模索することにもつながると感じました。これらの学びを活かして、今後の制作も追求して行っていきたいです。

・版画の哲学的な部分まで意識した事がほとんど無かったのでお話を聞いて興味が湧きました。特にオリジナルが複数あることはクローンの存在と結びつけて考える事が出来るというところが印象深かったです。

・私は現代アートの事を中心に勉強していたのですが、版画の歴史も理解した上でなにか新しい事が出来たら面白いなと感じました。沢山インスピレーションも得たのでこれから自分なりの考えをもって制作して行けたらいいと思います。とても貴重な経験でした。

・紹介してくれたアーティストたちのシルクとリトグラフの色数の自由さに改めて驚きました。版画の未来は明るいと言ってくださったので頑張りたいと思いました!

・版画の歴史を辿っていくうちに、現代版画への興味が高まりました。また、レクチャーのスライドの中でも掲載されていた、木村先生の迫力のある美しい作品を大分市美術館で直接拝見することができ、刺激を受けました。