情報コミュニケーション学科でバーチャル空間によるゼミ活動を試行しています

2021.05.31

 情報コミュニケーション学科野田ゼミでは4月12日から、コロナ禍で身近な存在になったオンライン授業の課題解決に向けて、アバターを用いたバーチャル空間でのゼミを試行しています。

 Zoomでのオンライン授業では、学生同士でコニュニケーションが取れない、また、登校しないため学生同士で会話をする機会も減ったなど、さまざまな課題が出ています。このため、対面式での授業に、より近い「cyzyspace(サイジースペース)」、「cluster (クラスター)」などのバーチャル空間システムを活用して、ゼミを実施することとしたものです。

 このシステムではバーチャル空間内で自身が作成した仮想人間(アバター)を動かし、お互いの距離を近づけることができます。この距離感が音声にも反映され、学生は教員の話を聞くと同時に、学生同士でのコミュニケーションをとることも可能となり、よりリアルな授業を体験できます。

 バーチャル空間での授業では、学生にも楽しさ・新鮮さが感じられるとともに、アバターを通すことで発言のハードルも下がり、率直な意見交換、ディスカッションが活発になるなど、少人数を対象とした親密なコミュニケーションで効果が見られました。

 学生からは「動き回ったりリアクションを送ったりすることが楽しい」「コロナ禍で学生同士が集まる機会が減っている中、疑似的でもみんなで集まれるのが良いと思う」など、バーチャル空間での授業に良い反応を示しています。

 反面、パソコンでなければ使用できないサービスがあるなど課題もあり、野田准教授は「今後も様々な方法を模索しつつバーチャル空間での授業を研究していきたい」と話しています。

 現在実施している芸短60周年記念グッズ製作プロジェクトでも試験的に活用を試みた結果、良い感触が得られており、バーチャル空間システムは7月の情報コミュニケーション学科のオープンキャンパスにも活用する予定です。